Androidアプリの紹介「電話が切れたら振える」

電話が終わった時に、スマホが分かりやすい反応をしてほしいと思ったことはありませんか?

このアプリを使えば、電話が終わった時にスマホが振動する機能を、あなたのスマホ に追加することができます

 

設定はカンタン

アプリを起動して、パターンを選ぶだけです

 

そのアプリとは、私が作った「電話が切れたら振える」です

Android向けアプリです)

 

play.google.com

 

アプリを作った背景

ほとんどのスマホでは、電話を切ると「ブーッ」といった音が鳴ったり、画面に「終了」といった文字が表示されます。

通常であれば、これらの音や文字だけでも「電話を切った」と分かります。

 

しかし、一般的に、スマホの画面上にあるボタンには、物理的なボタンと比べて、押したぞ!という感覚が伝わりにくい特徴があると言われています。

実際、押したぞ!という感覚を伝えるべく、ボタンを押したときに「コツン」と小さい振動を手に伝えてくれる機能を持っているスマホもありますが、すべての操作で「コツン」と伝えてくれることはないと感じています。

 

私が普段使っているスマホでは、文字を入力するときはキーを押したタイミングに合わせて「コツン」と小さい振動を手に伝えてくれます。しかし、電話を切ったときは音と文字だけであり、押したぞ!という感覚を振動では伝えてくれません。

もしかしたら、違うスマホであれば、電話を切ったときに小さい振動を伝えてくれるような機能があるのかもしれませんが、私のスマホにこの機能はありません。

 

そして、スマホには、押したぞ!という感覚が伝わりにくい特徴がある以上、例えば、心身ともに健康な人と比べて、目が不自由だったり耳が聞こえづらかったりする人には、スマホの状態が変わったことを音や文字だけでなく、触感で伝える方法があった方が良いはずです。

 

このような事情から、私は2つのことを考えました。

  1. 電話を切ったときにも、押したぞ!という感覚が欲しい
  2. ユーザーが認知しやすいように、知らせる方法を増やしたい

 

1.  電話を切ったときにも、押したぞ!という感覚が欲しい

これは個人的な要望です。

おそらくGoogleさんに要望を伝えても、すぐに対応してくれることはないでしょう。

なので、無ければ作ります。

 

2. ユーザーが認知しやすいように、知らせる方法を増やしたい

以前、ユニバーサルデザイン関係の集まりがあったときに、ジェロンテクノロジーという言葉を聞きました。

ジェロンテクノロジーとは、簡単に言えば、高齢者が暮らしやすい、支援を受けやすい社会にするテクノロジーのことです。

一方、ユニバーサルデザインと言えば、年齢や能力、状況などにかかわらず、できるだけ多くの人が使いやすいように製品や建物、環境をデザインすることです。別の言葉で言い換えれば、健康な人から障がいを持つ人まで含めて、みんなにとって使いやすい・問題なく使える製品や建物を作るということです。

例えば、建物の入り口によく見かけるスロープや、部屋の壁に付いている大きめのスイッチなどです。

では、なぜ、ユニバーサルデザインの集まりでジェロンテクノロジーの話が出てきたのでしょうか?

 

それは、認知に関して、高齢者の症状と障がい者の症状は似ているからという理由でした。

例えば、一般的に、高齢になればなるほど目の焦点が合いにくくなり、細かい文字は見えにくくなります。また、耳も遠くなります。

前者は、視覚に障がいを持っている人と似た症状であり、後者は聴覚に障がいを持っている人と同じというわけです。

 

一方で、私の両親はまだ高齢者と呼ぶような年齢ではありませんが、おそらく年を追うごとに細かい文字がだんだん見えにくくなったり、耳も遠くなったりするのではないか?と思われます。

今のところ両親はスマホを問題なく使っているのですが、将来的には、使いづらくなるのではないかと予想しています。

例として私の両親を取り上げましたが、同じような状況にある高齢な人も多いのではないでしょうか?

 

したがって、ユニバーサルデザインやジェロンテクノロジーの観点から、ユーザーにスマホがどういう状態になったかを知らせる方法は、多いに越したことはないと思いました。

そして、スマホが振動するだけであれば、障がいを持つ人や高齢者を意識するあまり、健康な人が使いにくくなることはないというわけです。

 

このアプリ「電話が切れたら振える」の設定画面は、誰でも使えるようにしたつもりではあるのですが、私はユニバーサルデザインもジェロンテクノロジーについても勉強中ですので、より良くできる部分は改善していきたいと思います。